浄水器のフィルターの種類

浄水器のフィルターには幾つかの種類のフィルターがあり、そのフィルターによって除去できる物質が違ってきます。
現在主流となっているカートリッジは、活性炭と中空糸膜(マイクロフィルター)を組み合わせたフィルターです。

浄水器を選ぶときには「いったいどんな物質が除去できるのか?」を確認して選ぶということがポイントです。

そこでこれからフィルターの種類によって除去できる成分を紹介していきます。

活性炭

活性炭を使用しているカートリッジは、浄水器初期から使われていて、今の浄水器の基本的なろ過方式です。

活性炭を使用しているカートリッジは、カルキ臭・カビ臭の原因物質や、塩素・トリハロメタン・農薬などを吸着して除去することができます。

中空糸膜

中空糸膜カートリッジは、ナイロンなどで作られた0.1ミクロンほどの穴が空いた糸を束ねた膜になっており非常に細いストロー状の糸になります。中空糸膜カートリッジで除去できる物質は、カビ・鉄サビ・濁り成分・細菌などになります。

セラミック

セラミックカートリッジは、セラミックを使用した特殊フィルターで、中空糸膜カートリッジと同程度の除去能力があり、熱湯や薬品に強いというメリットがあり、デメリットは目詰まりを起こしやすいということです。

セラミックカートリッジで、除去できる物質は、カビ・鉄サビ・濁り成分・細菌・水溶性鉛などになります。

逆浸透膜(RO)膜

逆浸透膜式カートリッジは、中空糸膜より細かい穴が開いていて、最もろ過能力に優れていて水分子しか通過さるフィルターです。

逆浸透膜(RO)膜で除去できる物質は、ヨウ素、セシウムといった放射性物質を除去しますが、水に大切なミネラルまで除去されてしまいます。

 

浄水器のフィルターの交換時期・寿命

浄水器のカートリッジの交換時期は、使用した月数ではなく、本来は使用したお水の量になります。
また中空糸膜を使用している場合は、限界に達すると詰まってきて水の出が悪くなってきます。

逆に活性炭カートリッジの場合は、限界を超えても詰まることが無いですが、対象物質を除去せずそのまま流れてしまいます。

安全でおいしいお水を飲むのなら、カートリッジの交換は定期的に行うことをおすすめします。

浄水器メーカー別・蛇口直結タイプのカートリッジの交換時期

蛇口直結タイプのカートリッジの交換は、だいたい3カ月に1回の交換が推奨されています。また浄水器各メーカーによって交換時期が異なる場合がありますので、各メーカーが推奨するカートリッジの交換時期・寿命を調べてみました。

パナソニックの浄水器カートリッジの交換目安

使用可能な総ろ過水量の目安は1,200Lで、1日に10Lご使用の場合は、約4か月、1日に20Lご使用の場合は約2か月が推奨されている交換時期になります。

タカギの浄水器のカートリッジの交換目安

使用可能な総ろ過水量の目安は1,200Lで、1日に10Lご使用の場合は、約4か月、1日に20Lご使用の場合は約2か月が推奨されている交換時期になります。

クリンスイのカートリッジの交換目安

交換時期は水質、水圧および使用量によって異なりますが約3ヶ月が推奨されている交換時期になります。

BRITA・ブリタの浄水ポットのカートリッジの交換目安

フィルターカートリッジの耐用期間は、お住まいの地域の水質によって異なりまが、フィルターカートリッジは、200Lリットル毎が推奨されている交換時期になります。

また衛生上の理由から、フィルターカートリッジは8週間以内の交換を推奨。

リクシルのカートリッジの交換目安

使用可能な総ろ過水量の目安は1日に10Lご使用の場合は、約3か月が推奨されている交換時期になります。

シーガルフォーのカートリッジの交換目安

使用可能な総ろ過水量の目安は1日に10Lご使用の場合は約1年が推奨されている交換時期になります。

東レ・トレビーの浄水器のカートリッジの交換目安

使用可能な総ろ過水量の目安は900Lで1日に10Lご使用の場合は、約3か月が推奨されている交換時期になります。

INAX 浄水カートリッジの交換目安

使用可能な総ろ過水量の目安は 1日13Lご使用の場合は、約3か月が推奨されている交換時期になります。

 

1日に使用する10Lのお水の目安

家族4人で朝食・夕食を作る場合の1日の使用目安量は、お米とぎ・炊飯(5号)で約5ℓ、飲み水・お茶・コーヒー(1ℓ×4人)で約4ℓ、

2リットルのペットボトルに換算すると1日5本分使用出来ることになります。